9. 2 WordPressの情報セキュリティー

 隠しページ、ダミーページや仲間内だけの投稿やページを作る場合、CMS を使わない場合にはナビゲーションメニューにそのページを載せなければ大丈夫ですが、WordPress を使う場合にはナビゲーションメニューにそのページを載せなくても別ルートから情報が流出してしまいます。“ちょっとテスト用のページを作ってみよう”という場合や、“ちょっと試しに文章を書いてみよう”という場合も、注意が必要です。

 WordPress では、次の3つのルートでも投稿情報や投稿内容を外部に自動的に公開しています。
  1. 「更新情報サービス」
  2. ページのヘッダーに、前後のページのタイトルやリンクを記述
  3. 投稿を RSS で公開
他にも、表に出ない情報公開ルートがあるかもしれません。基本的には個人のブログ用CMSですから情報公開を前提にしているのでしょう。

 隠しページや仲間内だけの投稿やページを作る場合、パスワードで保護することができます。ただし、パスワードで保護してもタイトルは公開されます。タイトルに(秘)と付けると、パスワードで保護しても、そのページに(秘)事項が記載されているのがわかってしまいます。検索やサイトマップのプラグイン設定で、対象から外すことも必要です。

 心配なのは添付ファイルのページです。投稿や固定ページにファイルを添付すると、添付ファイルのページが作成されます。ファイルを添付したページをパスワード保護しても、添付ファイルのページはパスワード保護されません。ただ、添付ファイルのページは、ほかのページからリンクされていないようです。RSS に表示されません。

 しかし、将来的に WOrdPress がどのようにするかわからないので、サイトを部分的にパスワード保護して(秘)事項を記載したり、(秘)ファイルを添付するのは止めるべきです。

更新日:2016/01/25
掲載日:2014/05/04