WordPressのインストールには様々な方法があります。
一番簡単なのは、レンタルサーバー業者の提供するインストーラを使うことです。単にブログとして使うにはこれで十分かもしれません。しかし、使っているうちにカスタマイズしたくなると何かと不便です。私は、インストーラを使わず、次のようにしています。
1.レンタルサーバーの性能を確認する。
wordpress-3.8.1-ja の動作環境は、
PHP バージョン 5.2.4 以上
MySQL バージョン 5.0 以上
レンタルサーバーによっては、デフォルトでは対応できない場合があります。
2.データベースの使用開始
データベース名、データベースユーザ名、データベースパスワード、データベースホスト名をメモします。
3.WordPress 日本語版をダウンロードする。
最新の WordPress 日本語版を WordPress のサイト(http://ja.wordpress.org/)からダウンロードする。
4.wp-config.phpファイルの設定
wp-config-sample.php をコピーして修正します。
(1)WP_MEMORY_LIMIT 設定
先頭(<?phpの次)に次のコードを挿入します。このコードについては別のタイトルで書き留めます。
define('WP_MEMORY_LIMIT', '128M');
(2)データベース名の設定
次のコードを修正します。
define('DB_NAME', 'database_name_here');
(3)データベースユーザ名の設定
次のコードを修正します。
define('DB_USER', 'username_here');
(4)データベースパスワードの設定
次のコードを修正します。
define('DB_PASSWORD', 'password_here');
(5)データベースホスト名の設定
次のコードを修正します。レンタルサーバーによっては修正不要の場合があります。
define('DB_HOST', 'localhost');
(6)データベーステーブル接頭辞の設定
次のコードを修正します。一つのデータベースを複数の WordPress で使用する場合 WordPress 毎に接頭辞を変えます。
$table_prefix = 'wp_';
(7)自動更新を完全に無効化
自動更新はセキュリティーの観点から有効にしておいた方が良いとは思いますが、wordpress-3.8.3-ja に自動更新された際には、投稿ができず、原因も不明で困りました。非常に短期間で wordpress-3.9-ja がでたのでなんとかなりましたが、今後は、テスト用のサイトで評価してから手動更新しようかと思っています。自動更新を完全に無効化するには、次のコードを先頭付近に追加します。但し、コードを追加するかしないかは、サイト毎に決めるべきでしょう。
define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true );
(8)リビジョン自動作成の無効化
投稿作成時にリビジョンが自動で作成されます。不要なリビジョンが数多く作成され、余計なメッセージがでるので、これを無効化します。
define( 'WP_POST_REVISIONS', false );
(9)自動保存間隔を20時間に設定
投稿作成時に自動保存版が周期的に作成されます。余計なメッセージが出るだけなので、保存間隔を大きくして作成されないようにします。ただし、「変更をプレビュー」をクリックすると自動保存版が作成されます。
define( 'AUTOSAVE_INTERVAL', 72000 );
5.WordPress ファイルのアップロード
FTPソフトを使って、設定した wp-config.php を含め WordPress のファイルをサーバーにアップロードします。アップロード先は、ルートディレクトリではなく、ルートに、例えば、wordpress というディレクトリを作成してそのディレクトリにアップロードしています。そのほうがルートディレクトリが見やすくなります。
6.WordPress インストーラの起動
アップロード先が /wordpress の場合、インストーラは、
http://(サイト名)/wordpress/wp-admin/install.php
サイトのタイトル、ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力すれば完了です。